大手にはできない少人数・高単価スタイル。丁寧なカウンセリングで信頼を積み重ねる。

大阪・梅田駅から徒歩1分、ヤンマー本社ビル地下2階という異色のロケーションに、2025年11月に開院したSAI CLINIC。開院までにオーナー審査を経てプレゼンを3回、8ヶ月をかけて入居を実現したという、こだわりの立地です。大手美容クリニックでの豊富な症例経験を経て、独自のスタイルで開業に踏み切った崔煌植院長に、その想いと電子カルテ活用のリアルについて伺いました。
貴院にはどんなことを求める患者様が多いのでしょうか。
メインターゲットは30代後半以上の女性で、エイジングケアにしっかりと向き合いたい方が中心です。主力の糸リフトについては、大手美容クリニックでの豊富な症例経験を活かし、自然で美しい仕上がりを追求しています。
SAI CLINICを選んでくださる患者様は、SNSでじっくり比較検討されたうえでご来院くださる方、あるいは既存の患者様からのご紹介で来てくださる方がほとんどです。皆さん事前によく調べてこられるので、初診の段階でも施術の理解度が高く、私からは最終確認や細かなご不安を丁寧に解消させていただく——というスタイルが自然と成立しています。
大切にしているのは、医師である私によるカウンセリングに30分、その後カウンセラーとの対話にも30分、合計1時間しっかりお話しする時間を取ること。大手のクリニックにいた頃は、時間との勝負のなかで一人あたり数分の説明しかできませんでしたが、今はご納得いただけるまで、リスクも含めてじっくりお伝えできる。糸リフトは繰り返しメンテナンスをされる方が多い施術ですので、長く続くお付き合いを見据えて、初回の対話をとことん大切にしています。
電子カルテを導入されたきっかけを教えてください。
実は、開院にあたって「電子カルテを入れるかどうか」から検討を始めたんです。当院は少人数・低回転のスタイルで1日の患者様数も限られるので、紙カルテでも回せる規模ではありました。
それでも電子カルテを最初から導入することにしたのは、私が大切にしたい「アナログで泥臭い」患者様との関係づくりのためです。お客様お一人おひとりの情報——施術履歴だけでなく、ペットのお名前や、お子様の習い事、直近のご予定まで——を細かく蓄積して、次回ご来院時に「先日おっしゃっていた◯◯どうでしたか?」と自然にお声がけできる。この積み重ねが、患者様との信頼関係の礎になると考えています。
紙カルテで始めて後からデジタルに置き換える手間を考えると、最初から電子カルテを入れておくべきだ——そう判断しました。
ACUSIS Cloudを選ばれた理由をお聞かせください。
他社カルテを3社ほど比較検討したうえで、最終的にACUSIS Cloudを選びました。決め手は、当院で勤務してくれることになったスタッフが以前アクシスを使っていて、「あそこは使いやすいですよ」と勧めてくれたことです。
電子カルテはドクター以上に、看護師や受付、カウンセラーが日常的に触れるシステムです。だからこそ、実際に使う立場の人が「使いやすい」と言ってくれるツールを選ぶのが正解だろうと考えました。実際にデモを見せていただき、直感的に操作できる画面設計や、必要な情報にすぐアクセスできる動線の良さも確認できました。
加えて、担当の方が非常に丁寧に対応してくださったこと、そして「他社ではあまり聞かない」お客様ごとにサーバーがセパレートされた環境で運用されているという点も安心材料でした。全ユーザー共通のクラウドではなく、個別環境だからこそ、システム障害が全体に波及しないという設計思想は、ミッションクリティカルな日々の診療を支えるうえで心強く感じています。
導入されるまでの期間はどのくらいだったでしょうか?
ご契約からわずか2週間ほどで稼働まで持っていっていただきました。開院日は決まっていたのに物件契約がギリギリまで確定せず、私自身が「いつGOできるかわからない」状態のなかで、担当の方には常に「いつでもGOできる」体制で並走していただいたんです。
基本は訪問での導入対応とのことでしたが、まずリモートで先行して環境を整えていただき、あらためて訪問して仕上げていただくというかたちで、この短期間での稼働を実現していただきました。おそらく貴社の導入事例のなかでも最短クラスではないかとお聞きしています。開院準備で慌ただしいなかでの、この機動力には本当に助けていただきました。
お客様一人ひとりを「覚える」カルテ。院長自ら術後LINEで、長く続く関係を。

ACUSIS Cloudを活用して、どんな取り組みをされていますか?
一番活用しているのは、患者様の情報を蓄積する「メモ機能」です。カルテを開けば真っ先にメモ欄がパッと目に入る設計になっていて、そこに施術履歴だけでなく、その方のご希望やなりたい姿、趣味、直近のご予定まで、あらゆる情報を書き溜めています。
毎朝、その日ご来院予定の患者様のカルテをスタッフ全員で「予習」するミーティングを行うのが当院の日課です。「今日いらっしゃる◯◯様は、ポメラニアンを2匹飼っておられて、来月お子様のバレエの発表会があるとおっしゃっていた」——そんな情報を全員で共有してからお迎えする。すると患者様は「このクリニック、私のことを覚えてくれている」と感じてくださる。それがファンになっていただける瞬間なんです。
糸リフト施術後のフォローアップも、私自身がLINEで直接対応しています。翌日には術後の経過を伺うメッセージをお送りし、加工なしのビフォーアフター写真も全員にお送りしています。撮影のセッティング——照明の位置や角度——をあらかじめ徹底しているので、まったく同じ条件で「本当の変化」を撮れる。それが何よりの説得力になります。
患者様から気になることがLINEで飛んできた際も、私が直接お返事します。院長と直接やり取りできるクリニックは多くないと思うので、そこも一つの価値提供として続けていきたいところです。
それはどのような成果につながりましたか?
開院からまだ半年ですので、大きな成果というのはこれからですが、着実に手応えを感じているのは、開院当初から通ってくださっている固定のお客様が、驚くほど高い割合でリピートしてくださっていること。糸リフトはメンテナンス性の高い施術なので、半年〜1年に一度、また戻ってきてくださる。この「長期的な人間関係」こそ、私が開業して一番実現したかった医療のかたちです。
患者様との会話で「先生、また来たよ」「あの時のお話の続きなんだけど」というやり取りが自然に生まれるのは、カルテに情報がしっかり蓄積されていて、いつでも引き出せるからこそ。「1回やってさよなら」ではなく、長い時間をかけて信頼関係を築いていける仕組みが、システムに支えられていると実感します。
今後のクリニックの展望をお聞かせください。
多店舗展開のような拡大路線は考えていません。糸リフトは技術的な難易度が高く、痛みを抑え、ダウンタイムを短く、自然に仕上げる——このクオリティを他のドクターに教え、SAI CLINICのブランドとして担保していくことは、簡単なことではないからです。
むしろ、この23坪の空間で、私自身が無理なく丁寧に対応できる範囲で、質を追求し続けていきたい。忙しすぎず、暇すぎず、患者様お一人おひとりにきちんと向き合える、その「ちょうど良さ」を保ちながらやっていくのが、今の目標です。
今後は、SAI CLINICのスタイルに共感してくださる方に、より多く知っていただけるよう、認知を広げていきたいと考えています。SNSや口コミを中心に育ててきたこれまでの流れを大切にしながら、少しずつ新しい患者様との出会いを増やしていければと思っています。
これからACUSIS Cloudに望むことはございますか?
当院はLINEを介した患者様とのやり取りをとても大切にしているので、LINE連携がもう一段シームレスになるとありがたいですね。現状は、患者様にLINEでフルネームを送っていただいて、それを手動でカルテと紐付けする作業が発生してしまうので、そこが自動化されると現場の負担が大きく減ります。
もう一つ、メモ機能をもっと進化させていただけると嬉しいです。たとえば、お客様情報・施術履歴・改善リクエストなどをタブで整理できたり、診療録を見ながら同時にメモ欄に書き込めるようになったり——という細かな改善があると、患者様お一人おひとりを「覚えるカルテ」としての活用がさらに深まります。
担当の方が大阪におられて、困ったときにフィジカルで来てくださるアフターサポート体制は、本当に心強く感じています。オンラインで済まさず、顔の見える関係で並走してくださる姿勢は、当院のアナログな価値観とも共鳴していて、個人クリニックにとってこれ以上ない安心感です。これからもこの距離感を大切に、一緒にシステムを育てていっていただけたら嬉しいです。
本日はお忙しい中、ありがとうございました。
院長プロフィール
経歴
三重大学医学部 卒業
済生会千里病院 形成外科・皮膚科・内科 勤務
湘南美容クリニック神戸院 院長
AND美容外科心斎橋院 院長
美容クリニック技術指導医
崔先生の糸リフト塾 代表
化粧品imini 監修医
SAI CLINIC 院長
資格・所属学会
日本美容外科学会(JSAS)
韓国美容外科医学会(KAAS)
日本オーソモレキュラー医学会(JSOM)
日本メンズヘルス医学会
アラガン・ボトックスビスタ認定医
アラガン・ジュビダームビスタ認定医
日本救急医学会ICLSインストラクター認定医