Case Studies

鼻の形成に特化し全国から患者様が訪れるクリニックへ。
診療を支える電子カルテと次世代の医師を育てる取り組み。
藤本雅史(ふじもと まさし)

Glycine Clinic(グリシーヌクリニック) 藤本雅史(ふじもと まさし)

グリシーヌクリニックは、鼻の形成を中心とした美容外科専門クリニックです。「グリシーヌ」はフランス語で藤の花を意味します。私の姓である「藤本」と、家紋の「下がり藤」にちなんで名づけました。

開業にあたっては診療の幅を広げすぎず、これまで経験を重ねてきた鼻や目の手術を軸に、全国から患者様にご来院いただけるクリニックを目指しました。日本橋は東京駅や羽田空港からアクセスしやすく、実際に北海道から沖縄まで、各地からお越しいただいています。

日々の診療とともに大切にしているのが、学会活動と後進の育成です。美容医療の技術水準には差があるからこそ、自分の経験を次の世代に伝え、業界全体の水準を高めていきたいと考えています。患者様が安心して治療を受けられる環境を残していくことも、私の大切な役割だと感じています。

Interview

鼻の形成を軸に全国から患者様を迎える


東京・日本橋のグリシーヌクリニックは、鼻の形成を中心とした美容外科専門クリニックです。藤本雅史院長に、専門性を生かしたクリニックづくりやSNSでの発信、ACUSIS Cloudの導入による業務の変化、後進育成への思いを伺いました。

クリニックの診療方針と、名前の由来を教えてください。

当院は、手術を中心に診療するクリニックです。開院当初は美容皮膚科も少し考えましたが、手術と並行して取り組むには限界があります。個人クリニックとして特色を出すためにも、診療の幅を広げすぎず、これまで力を入れてきた領域に集中しようと決めました。鼻や目の手術を中心に、全国から患者様にご来院いただけるクリニックを目指しています。「グリシーヌ」は、フランス語で藤の花という意味です。私の姓である「藤本」と、家紋の「下がり藤」にちなんでいます。

どのようなお悩みで来院される患者様が多いですか。

現在、私が行う診療の約95%は鼻の形成や修正です。初めて鼻の手術を受ける方も、他院で手術を受けた後の修正を希望される方もいらっしゃいます。SNSで当院を知り、関東近郊だけでなく、北海道から沖縄まで全国からお越しいただいています。

日本橋は東京駅に近く、羽田空港からもアクセスしやすい場所です。遠方からの通いやすさを考えてこの場所を選びましたので、開業時に想定していた患者様に来ていただけていると感じています。

クリニックの特徴を伝えるために、どのような発信をされていますか。

独立を考え始めた頃から、SNSに本格的に取り組みました。前職での集患も含めてInstagramとXを継続してきましたが、文章で伝えるXのほうが自分には合っていました。フォロワーが増え、「Xを見て来ました」という患者様も増えたことで、独立後もSNSを中心に集患できそうだという手応えを得ました。

独立後は、発信する内容を鼻の形成に絞りました。症例写真の投稿に加え、Xで寄せられた質問へのお答えや、Instagramライブでの発信を行っています。診療の中で感じたことや、治療を受ける前に知っておいていただきたいことなど、私自身の治療に対する考え方を伝えることを大切にしています。

他院での手術後に修正を希望される患者様と、どのように向き合っていますか。

修正を希望して来られる方のお話を伺うと、接遇やコミュニケーションへの不満よりも、「仕上がりに納得できない」という理由が多いと感じます。医師やスタッフとの関係が良好でも、見た目が気になれば修正を考える。その意味で、技術面の課題は大きいと思っています。

もちろん、私の手術を受けた後に、他院で修正される方もいらっしゃると思います。修正をゼロにすることは難しいですが、まずはご希望を丁寧に伺い、シミュレーションや症例写真でイメージを共有する。そのうえで、目指す仕上がりを技術でどこまで実現できるか。両方を積み重ねることで、修正が必要になるケースを少しでも減らしたいと考えています。

電子カルテを導入した経緯を教えてください。

開院当初は初期費用を抑えたくて、「紙カルテでもよいのでは」と考えていました。スタッフは3人で、手術を中心に診療していく予定でしたし、美容皮膚科のように多くの患者様に対応する運営は想定していませんでした。そのため、紙でも何とかなるだろうと思っていたんです。

ただ、スタッフは前職で電子カルテを使っていたので、「本当に紙でよいのですか」とよく言われました。実は、私自身も紙で運用したいわけではありませんでした。前職で紙カルテから電子カルテへ移行する大変さを経験していましたし、過去の記録を探すために紙をめくる手間も感じていたからです。

そんなとき、知人を通じてプロ・フィールドさんを紹介していただきました。当時、「初期費用をほとんどかけずに、クラウドで使える」と説明を受け、電子カルテへのイメージが変わりました。それなら導入してみようと決めたのが、ACUSIS Cloudです。

予約対応と診療データの集計を支える電子カルテ

導入準備はどのように進めましたか。

担当の方にLINEで連絡し、機能や仕様について説明していただきました。その後の準備はスタッフが中心となり、サポート担当の方と相談しながら進めました。スタッフは前職で同系統のオンプレミス版を使っていたので、操作に慣れていたことも大きかったと思います。

日々の診療で、よく使う機能は何ですか。

Web予約を活用しているので、予約の確認には日常的に使っています。自宅からでもスマートフォンで翌日の手術や当日の予定を確認できるのは、一人で診療する院長として、とても助かっています。

学会発表の機会も多いため、集計機能もよく使います。術式別に検索したり、施術ごとの件数を月単位・年単位で確認したりできるので、データの整理に役立っています。予約管理から集計まで、日々の運営を支えてもらっています。

導入後、院内の業務にどのような変化がありましたか。

当初は電話やInstagramのDM、メールで予約を受けていたため、スタッフの対応負担が大きかったんです。Web予約を導入してからは電話が大幅に減り、DMやメールでのやり取りも少なくなりました。スタッフの負担が軽くなり、今では予約システムが欠かせないと感じています。

現在は、LINE連携も追加でお願いしています。患者様から「LINEは使えないのですか」というお声をいただくことが多く、Web予約だけでは予約しづらい方もいらっしゃるのではないかと感じたからです。LINEからも予約できるようにして、患者様が利用しやすい窓口を増やしたいと考えています。

診療を続けながら次世代の医師に技術を伝える

今後、どのようなクリニックにしていきたいですか。

私は一人で診療していますし、多院展開は考えていません。自分が手術を続けられる間は、今の診療体制を安定して維持していくことが基本方針です。医療トラブルを未然に防ぎ、再現性の高い確実な結果を出せるよう、日々の診療を大切にしたいと思っています。

一方で、将来私が退いたときに、これまで診てきた患者様を引き継いでくれる医師がいるだろうか、ということはずっと考えています。開業した当初から「どうやって辞めるか」まで考えていたような感覚です。患者様の診療をどうつないでいくかは、個人クリニックの院長として大きな課題だと感じています。

学会活動や、若手医師の育成にも力を入れていらっしゃいますね。

日本美容外科学会(JSAS)の理事を務めており、美容医療全体の技術水準を高める活動にも時間を使っています。この分野では、医師によって技術や経験に差があります。業界全体で技術の底上げに取り組み、治療結果に残念な思いをされる患者様を少しでも減らしたい、というのが活動の根底にある思いです。

自分のクリニックでも若手の先生を受け入れ、実際の診療を通じて指導を続けています。鼻やフェイスリフトなどの専門性を深めたいと考える若い医師に、これまで培ってきた技術を伝えていきたい。後進の育成は、クリニックの運営と並ぶライフワークだと感じています。

 

院長プロフィール

経歴

資格・所属学会

Clinic info

クリニック情報

Glycine Clinic(グリシーヌクリニック)
Glycine Clinic(グリシーヌクリニック)
所在地
〒103-0027 東京都中央区日本橋2丁目10-10 プレリー日本橋ビル6階
TEL
03-6665-0255
診療項目
美容外科
URL
https://www.glycineclinic.tokyo/
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